就活や会社での昇進昇格に役立つTOEICですが、実はそのTOEICにもデメリットがいくつかあるんです。
本記事ではあえてそのTOEICのデメリットについてTOEIC L&R870点自己ベストのSATOがお話ししていきます。
これからTOEICを受験を考えている方や、すでにTOEICを受験されている方にはそのデメリットを是非知っておいて欲しいと思います。
※本記事で記載しているTOEICとは基本的にTOEIC(リスニング・リーディング)に関しての話となりますのでご留意ください。
目次
TOEIC(リスニング・リーディング)のデメリット5つ
1. スピーキング・ライティングができるようにならない
ここで言うTOEICとは「TOEICリスニング・リーディング試験」のことになるのですが、TOEICのリスニング・リーディング試験の対策だけやっていてもスピーキングとライティングができるようにはならないというデメリットがあります。
これは私自身何度も経験しているのですが、例えばTOEIC700点をとった際にアメリカニューヨークに単身海外旅行をしたことがあるのですが、この時の私の英語しゃべれなさは以上でした。
泊まる予定だった宿泊場所への道順をうまく聞くこともできませんでしたし、お店で食べたいメニューをうまく注文することもできない等々挙げれば切りがない程しゃべれなかったエピソードが出てきます。
このリスニング・リーディング対策だけで喋ったり、書いたり出来ないというのは私だけの経験だけでなく、インターネットなどで検索してみても沢山そのような事例が出てきます。
また、TOEICが実施され始めた当初はリスニングとリーディングの試験しかありませんでしたが、途中からはスピーキングとライティングの試験も実施されるようになりました。
これの意味するところはリスニングとリーディング、スピーキングとライティングは共通項を持ちつつも別スキルだと言うことです。
なので、これからTOEIC(リスニング・リーディング)の勉強をされる方・もしくはすでにTOEICの対策をされている方には是非この点に注意して頂きたいと思います。
2. LRの点数が高いと英語がペラペラと勘違いされる
TOEICで高得点を取るデメリットとして、リスニングとリーディングのスコアが高いという理由で英語がペラペラであると勘違いされるというものがあります。
前述の通り、リスニングやリーディング、スピーキング、ライティングは別スキルですが、TOEICを受けていない人にとってはそんなの関係ないんですね。
リスニングとリーディングができれば当然喋れるだろうと思う訳です。
実際私も前職の時、TOEICのスコア(800点台)のみ見られて、じゃあSATO君英語の打ち合わせいってきてねなんていうことがありました。
いやいや私そんなビジネスミーティングのがち英語しかもヨーロッパ圏の人となんて経験ないんだけど、喋りももちろん自信ないよ!?
という内心でしたが元上司はなんのその、私のTOEICの点数が800点を超えていたから問題ないだろうと思っていたんですね。
なのでTOEIC(リスニング・リーディング)で高得点を狙う方はこういった事態も起こりうることを把握しておいて頂けたらなと思います。
実際とれる対策としてはリスニングやリーディングの対策だけでなくスピーキングやライティングのトレーニングを同時並行させておくというのがあります。
あなたがビジネスで英語を実際に使うのであればスピーキングやライティングは必須スキルとなってきますからその二つも欠かさずトレーニングするようにしましょう。
3. TOEICで使用される英語の範囲が限定的
TOEICの勉強をするデメリットとして、その対策ばかりしていると日常会話やビジネス以外でのシーンの英語に触れることができないというのがあります。
TOEICでは基本的にビジネスシーンで出てくる単語しか出てきませんので、もしあなたがビジネス以外での英語の使用を考えているのであればTOEICの対策をすることはあまりあなたの英語学習目的に沿わないかもしれません。
とは言え、TOEICの対策や勉強をすることでビジネス英語の語彙やフレーズが増えたりしますし、その過程で文法や会話表現などを覚えることにもなります。
決して無駄にはならないTOEIC対策ですが、もしあなたの英語学習目的がビジネス英語以外のところにあるのであればその対策・受験することを再検討するのもありと考えます。
4. 点数が上がってくると投資時間に対する費用対効果が悪くなる
またTOEIC(リスニング・リーディング)の対策をするデメリットとして、点数が上がってきた際の勉強投資時間に対する費用対効果が悪くなるというのが挙げられます。
TOEICの勉強は点数が低い時ほど勉強投入時間に対してスコアが伸びやすいという傾向があります。
TOEIC500点から600点まであげる時間と800点から900点までに必要な時間とでは同じ100点分ですが後者の方が圧倒的にその量が必要となります。
また、TOEIC700点や800点というのは就活や昇進に有利に働きますが、正直800点台と900点台でその評価が大きく変わるというということがありません。
寧ろそのレベルの高得点になってくるとスピーキングやライティングの方が重要視される場面が増えてきます。
これらを勘案すると、TOEICの点数が低い人はTOEIC対策をするメリットが大きいですが、点数が800点を超えていたりすれば、すでに就活や昇進に必要な点数を備えているので無理にTOEIC対策をする必要もないという結論が導き出せます。
なので今既にTOEIC800点を超えている人は、自分の限界に挑戦する、もしくは900点台という肩書きがあった方が仕事がスムーズにいく、という場合を除いてTOEIC対策以外に時間を使った方がその後のキャリアをうまく運ばせることができるでしょう。
ただ、今現在まだTOEICの点数が600点もしくはそれ未満という人は点数を上げることで就活・昇進で多くのメリットを得ることができますから、ぜひTOEICに挑戦してみてくださいね。
5. 海外出張・出向などに出されやすくなる
TOEICのデメリットとして高得点をとった場合、勤め先の会社で海外出張や出向に出されやすくなるというデメリット(人によっては大きなメリット)もあります。
私自身、前職で結婚して子供が生まれるまでは海外で働く気満々でしたが、家庭の環境や仕事の状況などを考慮する中で海外で働くという選択肢はなくなっていきました。
しかし私の考えなど知る由もなく、会社としてはSATOはTOEICの点数が高いから海外要員にしようという方針が決定されていた訳です。
一般的な会社の場合、本人の希望もあるかもしれませんが、転勤などの辞令はおよそ会社が一方的に決めるものです。
なので海外にいきたくないと思った場合でもTOEICの点数が高ければそういう話が自然と出てきてしまうのです。
そのため自身の考えで海外で働きたくないという人はTOEICの勉強をしないというのも一つの手ですし、対策こそすれど取ったスコアは会社に報告しないなんていうのも一つの手です。
ここまでネガティブちっくに書いてきてしまいましたが、逆に海外で働きたいという人や、出世昇進を頑張りたいという人は積極的に英語を勉強(TOEIC対策)するようにしましょう。
TOEICの点数が高いだけで出世や昇進、転職に役立つというのであればこれ程楽な手段もあまり他にないと思います。
確かに働きながら勉強をするのは大変ですが、それに見合ったリターンもあるのでもしまだ英語の勉強をしていないという社会人の方は是非挑戦してみてください。
忙しい仕事の合間に英語の勉強時間を確保するための方法については下記の記事にまとめていますので是非参考にしてみて下さい。
関連記事:【本気で忙しい社会人向け】英語の勉強時間を捻出するための9つの方法
まとめ
今回この記事で紹介したTOEIC(リスニング・リーディング)のデメリット5つをまとめると以下のようになります。
- スピーキング・ライティングができるようにならない
- 点数が高いとペラペラに喋れると勘違いされる
- TOEICは使用される英語の範囲が限定的
- 800点超過後もTOEIC対策をすることはキャリア上メリットが少ない
- 高得点の場合海外主張や出向の対象とされやすい(人によっては大きなメリット)
本記事ではTOEICのデメリットについて書いてきましたが実際その点数が800点に届いていない場合はその対策をするメリットも沢山あります。
また、TOEICで800点以上を獲得した人は特別な理由がない限りTOEIC(リスニング・リーディング)を卒業すべきと思います。
英語の勉強をするにしてもTOEIC(リスニング・リーディング)対策ではなく、スピーキングやライティングに力を入れた方が確実にその後のキャリアや人生でプラスになる場面が出てきますから、是非そちらの方に力を入れるようにしてみて下さい。
コメントを残す